じめじめした時期になりやすい病気

さくらデイサービス浜松中央 看護師の吉田です

一日中雨が降り、じんめりした日には、何となく気持ちもどんよりしがちですね。
これから梅雨に向かい雨が多い時期に突入していきます。

じめじめした時期になりやすい病気が水虫(真菌症)です。

日頃デイサービスの入浴後のケアをさせて頂いてまして、意外に水虫に罹患されている利用者様が多いなと思います。

水虫は、真菌による感染症です。

真菌感染症は、皮膚にカビ(真菌)が寄生して起きる皮膚病。

一般的な真菌感染症としてもっとも多いのは、真菌の一種の白癬菌が寄生して起きる足白癬(水虫)で、次に多いのが、主に足の指の爪にできる爪白癬。ほかにも、顔や首、手、股などに起こる体部白癬、頭髪部にできる頭部白癬などがあります。

高齢者は、免疫力が低下しがちなので、真菌症になりやすいとも言われています。

薬で症状が落ち着いていても、梅雨時期などには、ぶり返したりしますので厄介な病気です。

この水虫を予防するには、汗をかいたら足を洗って、患部を清潔にしてしっかり乾燥させるのが基本になります。

『ひょっとして水虫かしら?』と思ったら

自己判断せずに、皮膚科を受診して診断して頂いた方が懸命です。

こんな報告もありますので紹介させて頂きますね。

早稲田大学スポーツ科学学術院の中村好男教授らによる報告

平均年齢75.2歳の高齢者1万581人を対象に行った調査によると、足の指や爪に足白癬、皮膚の炎症、爪の肥厚や変形、血流障害などの問題を抱えている高齢者は、男性の46.0%、女性の39.0%に上る。そうした人は転倒のリスクが高くなる。

高齢者の転倒による骨折は、要介護になる原因のひとつで、健康寿命を縮めることにつながります。転倒を防ぐための対策は重要になります。

たかが水虫と侮ってはいけませんね。

デイサービススタッフは、利用者様が入浴されたら、清潔、乾燥を心掛けてケアして参ります。