認知症ケア:〜ユマニチュード〜

さくら・介護ステーション浜松中央の介護スタッフです。

介護士の仕事を始めたばかりの頃の、たまたま観た認知症に関するテレビ番組で『ユマニチュード』という言葉を知りました。

認知症の方との接し方はどうすればいいのか…
手探り状態の頃でした。

ユマニチュードはフランス語で『人間らしさ』という意味です。
フランス発祥のユマニチュードは『人間らしさと優しさに基づく認知症ケア』で日本でも注目をあつめているようでした。

ユマニチュードの4つの柱は
「見る」「話す」「触れる」「立つ」を提唱してます。

⭐︎「見る」
・水平に見る。
・正面から見る。
・近くから見る。

⭐︎「話す」
・優しく、穏やかに話す。
・ケアの内容を実況する。

⭐︎「触れる」
・肩など感度の低い所から触れる。
・ゆっくり、優しく触れる。
・広い面積で触れる。

⭐︎「立つ」
・人間の尊厳や人間らしさの象徴。
・一日20分でも立つ時間や機会を作れば立つ機能は維持される。

番組の中で認知症の方のお部屋に入る時から、目線を合わせて近づき穏やかに話しかけると、今まで目も合わせてくれなかった方の表情がガラリと変わり、うなづく仕草をされてました。
また、口腔ケアを拒否されていた方にユマニチュードを実践しながらケアしたところ見違えるくらいの笑顔で口を開けて下さってました。

とても印象的なシーンでした。

認知症の症状もそれぞれです。その方に合わせる事を大切にしながら、これからも初心を忘れないよう毎日笑顔で寄り添っていきたいです。