お灸の力

2016.06.07(火)
こんにちは。
リハ子です。
先日、イギリス人鍼灸師のチャリティ団体であるモクサアフリカの伊田屋先生のお話を聞く機会がありました。
モクサアフリカ(Moxafrica)とは、アフリカサハラ南部で広まりつつある肺結核の闘病を助けるために、投薬治療に日本式の直接灸を追加で用いることによる治療可能性を研究しています。アフリカ大陸における肺結核はHIV/AIDSとの複合感染症例が多く、この病気で毎日2千人のアフリカ人が死んでいると見積もられています。アフリカの結核患者は劣悪な環境で生活し、十分に器具などが整っていない医療施設で治療を受けており、それがさらに薬剤耐性を伴う結核を流行させる状況になっており、多剤耐性結核菌の治療は非常に高価なため、このような結核に灸が有効か、あるいは結核菌が耐性を獲得する前の安価な薬品を使用する段階で灸療を付加することによって総合的な治療効果を高めることができるか、といった可能性を試そうというのがモクサアフリカの目的です。
実際にも効果が認められる結果が出ており、これからますますお灸の力が期待されています。
世界中で東洋医学の需要が増えていくといいですね。
リハ子でした。
ロータスライフ☆

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