高齢者に多い疾患:COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は息切れと、長く続く咳と痰を特徴とする病気です。

ほとんどの場合タバコが原因で、その害が長年に蓄積して起こる病気なので、中年以降に症状が出てきます。
慢性気管支炎、あるいは肺気腫という病名をお聞きになったことがあるかもしれませんが、
現在このような病気をまとめてCOPDとして取り扱うようになっています。

症状

息切れ
坂道や階段を昇るときなど普段より体を使うときに息切れを感じ、
病気が進行すると安静にしていても息切れを感ずるようになります

咳と痰
咳と痰は長く続きます。いずれもCOPDの時にだけにみられる症状ではないため、
「風邪をひいたから」とか「齢のせい」と見過ごされがちです。
したがって長期の喫煙があってこのような症状が長く続く場合は専門医に相談をおすすめします。

栄養が摂りにくい
エネルギー量が普通の人より高くなったり安静時でもエネルギーの使用量が増える為
多くの栄養素が必要になります。
腹部膨満感もある為、食べる量が減るケースもあります。
エネルギーと栄養不足は筋肉の衰えを加速させ、病気の悪化につながります。

バランスの良い食事を摂ることで病気の悪化を予防します。
食物繊維を多めにとる
脂質が多いものを避け少ないものにする
豆類を食べる
野菜、イモを摂る
果物を食べる

水分をしっかりとる
水分を摂ることで痰が出やすくなり
温かい飲み物は気官を広がり痰を出やすくなります。

COPDなどの肺疾患で大切なのは、
「主治医と連絡をとり適切な治療を行うこと」
「必要な栄養をバランス良く摂ること」
「自分でできる運動を続けること」です。

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