デイサービスをご利用される意味は何だとお考えでしょうか?

 

さくらデイサービス浜松中央スタッフの奥田です。秋が深まり、年末も近づき今年の残り月もわずかになりました。

会話の中で、「また一つ、歳若くなるよ〜」と言う言葉がありました。初め、???よくわかりませんでしたが、だんだん子供、赤ちゃんに返るよ、という歳の重ね方の解釈で、笑い声が出るご利用者様たちとのお話でした。

さて、デイサービスに通われる、ご利用される意味は何だとお考えでしょうか?

一人で寂しい、日中安全の為、食事提供、お風呂の利用、リハビリ利用等様があります。

「サルコペニア」という言葉を聞いたことがありますか?

「サルコペニア」とは、ギリシャ語で体・肉を意味する「sarx」と、「失う」を意味する「penia」を語源とし、加齢に伴い筋量・筋量が失われることだそうです。

一つに、両手の親指と人差し指で輪を作り、ふくらはぎの一番太いところを輪で囲み、輪のほうがふくらはぎよりも大きければサルコペニアの疑いです。

1980年代末に提案された新しい概念ですが、老年医学では今や無視できない重要な分野となっています。

要介護高齢者の支援をするなかで、転倒・骨折から寝たきりや、肺炎などで入院治療後、退院しても歩くことができなくなったという事例があります。

骨粗しょう症や関節症など、骨の問題が注目されますが、実は筋量・筋力の低下も大きく影響します。

一般に老衰などと言われることの多い老年症候群には、失禁、褥そう、誤嚥、転倒骨折、衰弱など、
多くの病因が影響しあっていますが、サルコペニアも、老年症候群の一つとみることができます。

筋肉量や筋力が低下すると身体機能が低下するため、ADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)に大きく影響し、少し動いただけで疲れてしまったり、
インフルエンザや肺炎などの感染症にもかかりやすくなり、死亡するリスクが高くなります。

特に重篤な疾患がなくても、高齢者が「昔のように動けない・歩けない」という喪失感に似た感情・自分の寿命を意識して失望するところから

現在、リハビリデイサービスで多くの高齢者が、動けるからだを維持しようと懸命なのかもしれません。

介護保険制度外でも、これまで若者向けだったスポーツジムの高齢者向けプログラムが急増しているのは、「動けるうちに筋肉をしっかり鍛えて、
できれば人の手を借りず最後まで自立した生活・望む生活を送りたい!」というニーズの高まりの現れでしょう。

つまり、「元気でいたい」とは、筋肉の維持・向上とイコールと言ってよく、高齢者人口が増える今後、運動は重要な課題です。

では、サルコペニアを予防するには、どんなことに注意すればいいのでしょうか。

 

“筋肉が減少するのを防ぐ”と聞くと、真っ先に「リハビリ」や「介護予防運動」などが思い浮かびますが、サルコペニアは、栄養状態や疾患の有無など、
様々な要因が重なって発症することがほとんどのため、栄養状態が悪化しているときに筋トレを行うとかえって筋力が低下することもあります。

要介護状態の高齢者の場合は、主治医や管理栄養士に相談するなどして、慎重を期して開始するのが望ましいそうです。

また、筋肉量や筋力を効果的に増加させるためには、筋肉に大きな負荷をかける運動が必要とされていますが、高齢者が高負荷運動を続けることは、

運動器や循環器に過度のストレスを与え危険を伴うことがあります。

高負荷運動は長く続けられませんが、低強度負荷の運動なら、一回の持続時間を短く、回数を多くすれば効果が得られます。

こうした運動は、継続することが大切なので、できれば自宅や屋内など安全な場所を利用して、楽しく続けられるような内容だといいですね。

そのため、一人ひとりに合わせた、自分ひとりで行える運動内容を、専門家の指導の下に開始するのが理想です。

さくらデイサービス浜松中央では、専門機能訓練指導員の指導の下に運動を続けることができます。

サルコペニアを予防するためのもう一つの要素は「栄養」です。実はサルコペニアは、高齢者の栄養管理「低栄養」と密接な関係にあります。

食事でサルコペニアを予防するには、十分なエネルギーと脂質、たんぱく質などのバランスを重視して摂取することが重要です。

こちらについても、リハビリデイサービスで、栄養バランスのとれた食事をみんなで一緒にする事でサルコペニアを予防の一つであると言えます。

もう一つ大切なことは、水分補給です。

過ごしやすい季節ですが高齢者にとって、秋から冬は、「寒さ」を感じやすい季節のでもあります。

「夏でもなく、野外でもない」環境で起こる脱水を「かくれ脱水」といいます。

なかでも、高齢者で、糖尿病や高血圧などの持病があったり、栄養不良、肥満気味の方は、かくれ脱水になるリスクが高くなります。

涼しくなった途端に、「寒いから」「冷え症だから」と、何枚も下着を重ね着し、さらにシャツ、セーター、上着と、いっぱい着込んだ状態で脱水を招きます。

高齢者の場合、夏だけでなく、秋から冬にかけても、脱水症状に陥ることがしばしばあり、脱水による救急搬送の件数では、夏に続いて「第2のピーク」がこの時期だと言われ
ています。

汗をかきにくい、水分補給が必要な状態になっていても、身体がそれを感知しない――それだけ身体機能が低下しているのが高齢者です。

要介護高齢者となれば、なおさらのこと、涼しくなったからといって、水分補給を怠ってはいけません。

デイサービスでは、水分補給の声掛けをさせて頂き、一日過ごしていただけます。

安心して元気に、健康に過ごしていける為のお手伝いをデイサービスのご利用で目指したいと思います。