冬の病

さくら・介護ステーション浜松中央の訪問介護員です。
今回は高齢者の方に気を付けてもらいたい「冬の病気」を簡単に紹介したいと思います。

低体温症
高齢者冷え直腸の温度が、35℃以下になった状態を「低体温症」と言います。
身体の震えや思考力の低下からはじまり、最悪の場合、呼吸停止や致死性不整脈などを引き起こす
この低体温症は、筋肉量や食欲が低下する高齢者にとって、日ごろの生活習慣が反映しやすく、特に注意が必要だと言われています。

関節痛
関節痛冬になり寒い日が多くなると、膝・腰・肩といった関節の痛みをうったえる方が多くいらっしゃいます。
関節痛はいずれも、軟骨の減少にともなう老化が原因とされていますが、病院では「冷え」に対しても警鐘を鳴らしています。
「冷え」は血流不良や、交感神経の刺激による筋肉の硬直、運動量の減少を引き起こし、痛みの原因である発痛物質を活発化させてしまう厄介な存在です。

かくれ脱水
脱水予防本人の自覚がないうちに体内の水分が減少し、脱水症の一歩手前まで症状が進行してしまう「かくれ脱水」。
汗をたくさんかく夏だけではなく、冬も注意が必要です。
特に高齢者は腎臓機能の低下や食事量の減少、感覚機能の鈍化などにより、水分摂取の低下に気づきにくいもの。
身体の水分不足に気づかずに放置してしまえば、頭痛や目まいのほか、脳梗塞、心筋梗塞のリスクも高まると言われています。

ADL(日常生活動作)の低下
ウォーキング立ち上がったり座ったり、そのほか食事や更衣、排せつなど、人が日常生活を送るうえでの必要最低限の動作のことをADLと言います。
冬の寒い時期は外出頻度の減少などから運動不足が加速し、シニアのADLの低下が危惧されることも少なくありません。

これから寒さも厳しくなっていきますが、日ごろから体調管理に気をつけていきましょう。