「ヤングケアラー」という言葉を知っていますか?

さくら・介護ステーション浜松中央の西尾です。

ゴールデンウィークも真っ只中。

例年ならウキウキする時期でもありますが、昨年に引き続きコロナ禍で、外出自粛中のはず。

でも昨年に比べると街中は人出が多く、特に若い人たちが目立ちます。

そんな中、数日前、ある新聞記事が目にとまりました。

「ヤングケアラー」という言葉を知っていますか?

私も数年前から時折目にし、気になっていました。

「ヤングケアラー」とは、学校に通いながら、両親や祖父母の介護やきょうだいの世話をしている18歳未満の子どもです。

先月、厚労省と文化省のプロジェクトチームが発表した実態調査では中学生では5.7%、17人に一人、高校生で4.1%、25人に一人がヤングケアラーだと分かったそうです。

子供たちからはアラートが出にくく、異変が察知しにくいヤングケアラーの問題。子供たちが相談できる窓口も現在はほとんどないと言われています。

子供たちは勉強もままならず、進学を諦めなければいけない現状。

私も以前訪問していたお宅で忙しい両親に代わって大学生のお孫さんがおばあさんのデイサービスの送り出しをしていました。

あるいは精神を患ったお母さんの代わりに家事をこなしている中学生の娘さんもいました。

ヤングケアラーの調査結果が出て、政府としては、プロジェクトチームにおいて今後の支援に向けた論点や課題など検討していくことにしている、と記事は締め括られていました。

それぞれの家庭の問題でもありますが、介護が家族の負担にならないように、

ヘルパーの私たちができること。ヤングケアラーの問題だけではなく、現状をケアマネージャーさんに伝えること、様々なサービスの提案をさせていただくこと。

そんなこともヘルパーの責務だと思います。