ホームヘルパーと家政婦(家事代行)の違いについて

さくら・介護ステーション浜松中央の前川です。

何年も訪問介護を利用されている方からも、

家政婦さんとどう違うの?と時折尋ねられることがあります。

と言う事で、今日はホームヘルパーと家政婦(家事代行)の違いについて、お話したいと思います。

”家政婦”と言うとドラマの影響もあり、

裕福な家庭の方が住み込みで家事や育児をサポートしてくれる人を雇っている、

というイメージが強いですよね。

しかし利用客のニーズの変化により、

今は一般家庭であっても家政婦(家事代行)を利用する方が増えてきました。

紹介所などの事業所から紹介されて、自宅へ訪問し必要な支援やサポートを行います。

最近はテレビでも、3時間程で1週間分の料理を作ってしまうスーパー家政婦さんが活躍していますよね(^^)

家政婦には資格は必要なく、家事を行うスキルがあればだれでも家政婦として働くことが出来ます。

契約内容も柔軟で、個人の要望に臨機応変に対応してもらいやすい反面、

費用は全額自己負担となります。

一方、ホームヘルパーは訪問介護員とも言われ、

介護保険の下で運用される公的なサービスで自宅へ訪問し支援を行っていきます。

都道府県知事の指定する訪問介護養成研修の課程を修了した、

有資格者でなければホームヘルパーとして働くことは出来ません。

また公的なサービスのため、自由にサービス内容を決定出来るのではなく、

行えるサービスに関して制限がかかってきます。

利用出来るのは要支援認定や要介護認定を受けた方で、

ケアマネジャーが作成したケアプランに基づいて介護サービスを提供します。

支援は利用者本人のみが対象で、何でも行えるという訳ではありません。

しかし介護保険が適用されるので、

自己負担額は基本的には1〜3割負担になり、

費用を抑えることが出来ます。

介護や障害についての知識と介助スキルがあるので、

介護分野で支援を受けたい方には安心のサービスと言えますね。

先日ケアマネジャーさんと利用者様のお宅を訪問する機会がありました。

ケアプランにあるその利用者様の目標は

「自宅で安全に生活を継続する」。

皆でその目標を再確認しヘルパーと一緒に家事を行う事で、

残存機能の低下を防ぎ、意欲を高める支援をして行きましょう、と話し会いました。

単に家事支援や身体介護を行うだけではない、

支援のあり方を再確認出来た気がしました。