正しい入浴法で健康増進

こんにちは。
さくらデイサービス浜松中央の看護師津田です。

2021年が始まりましたね!
オリンピックイヤーとなる今年は、どんな年になるのでしょうか。

早くコロナが終息し、皆さんが安心して健康に過ごして頂ける事を願っています。

さて、今回は入浴についてお話させていただきます。
入浴すると身体も温まり、血行も良くなりますね(^^)
お風呂で温まるのが気持ちの良い季節です。

しかし、入浴も入り方を間違えると、命を脅かす事をご存知でしょうか?

「ヒートショック」
何となく、どこかで聞いた名前ですよね。

ヒートショックとは気温の変化によって血圧が上下し、心臓や脳の疾患が起こることです。
血圧の乱気流により、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血を引き起こしてしまうのです。

入浴時の血圧の変動を見てみると、、、
脱衣所の寒さで血圧が上昇!

寒い浴室でさらに血圧が上昇!

42°以上の湯船に入ると血圧が上昇!

その後、長く入ると今度は血圧が低下!

身体を洗う為に浴槽から出ると血圧が上昇!

入浴後は血圧が低下!

上記のように、入浴は血圧の変動が大きく、ヒートショックが起こりやすい場所なのです。

予防する為には、
1、脱衣所や浴室を暖かくしておく
浴室内に暖房器具がなくても、浴槽にお湯を溜めるときに、シャワーを使って高い位置から浴槽に注いだり、お湯を張った浴槽のフタを開けておくなどすれば、浴室内は暖まります。 

2、浴槽の温度は控えめに
浴槽の温度は38〜40度を目安に。
もし、それでは暖まらないな、という方は、入った後に徐々に熱い湯を足して温まるようにしましょう。
また、いきなり浴槽には入らず、心臓に遠い手や足からかけ湯をするなど、お湯の温度に体を十分に慣らしてから、浴槽に入るようにすることで、急激な血圧の変化を防げます。

3、長湯はしない
気持ちが良いと、ついつい長湯したくなりますよね。
でも、お湯に浸かるのは5分以内にしましょう。
長湯をすると心臓に負担がかかり、疲労感が増し、転倒の危険もあります。

4、入浴前後に必ず水分摂取を!
お風呂に入ると汗をかき、体内の水分が減って血液がドロドロになってしまいます。
ドロドロな状態は体にとって良く無い状態です。
しっかりと水分補給をしましょう。

また入浴事故が起こる危険性は、入浴前の最高血圧が160以上だと3倍以上、最低血圧が100以上だと14倍にも高まるというデータもあります。

さくらデイサービス浜松中央では、利用者さん一人一人の身体の調子や、バイタルサインを確認させていただいてから、入浴をしていただいております。
脱衣所やお風呂場も暖かくして、皆さんをお待ちしております。

またお風呂の前後にはお茶を飲んでいただき、水分摂取もたっぷりと(^^)

ヒートショックを予防して、入浴の良い効果を最大限に引き出せるようにしていきたいですね!