フットケア(足のトリートメント)の素晴らしい効果とは?

皆さま こんにちわ さくらデイサービス浜松中央 看護師の吉田です。

朝晩は冷え込む様になりましたね。やっと本来の冬らしい気候になってきた気がします。

フロアーでは、コロナ対策の1時間おきの換気をやっておりますが、寒い日はちょっと申し訳ない気持ちで窓の開閉をさせて頂いております。

利用者様には引き続き感染対策のご協力のほど宜しくお願い致します。

本日は、さくらでも人気のフットケア(足のトリートメント)の素晴らしい効果ついてお話しさせて頂きます。

さくらのフットケアは人気のケアでして、「今日は私は足のマッサージある?」とよく聞かれます。

施術後利用者様から「気持ちよかった〜」の言葉が聞かれると、施術側としても大変嬉しくなります。

このケア、さくらデイサービスでは実は無料サービスなんです!

介護職、看護師、スタッフ全員がこの技術訓練をします。

両足の膝下から足底までの軽めのマッサージなのですが、マッサージという言葉は、マッサージ師の資格がない者が使用することは

法律に抵触する為、フットケア、足のトリートメントという言い方をさせて頂きます。

手のみの施術で、足やふくらはぎなどの筋肉をほぐしていきます。

浮腫みのある方、冷え症の利用者様は、フットケアをされると、リンパ、血液の流れが促進される為、皮膚の色がとても良くなります。紫色で冷たかった足先が、ピンク色になりほんわか温かい足先に変化を致します。

施術が終わる頃には、気持ち良くて、うとうとされていらっしゃる方も多いです。

見た目の変化や気持ち良いと感じる効果があるから利用者様にも体感として喜ばれているのですが、

実は、このフットケアの効果はとても奥が深いので今日はその奥深さについてお話しさせて頂きますね!

人に触れる行為をタッチングとも言うのですが、フットケアも一般的なマッサージとは違い、ゆっくりとしたリズムで施術をしますので、タッチングケアとなります。

このタッチングケアは、副交感神経と交感神経のバランスをとり、心と体の調子を整えてくれます。

不安や恐怖、緊張が続く生活をしていると、交感神経が優位になり、様々な不調を招きやすくなります。

認知症の方が時として、攻撃的になったり、暴言を吐いたりする事がありますね。

そんな時は交感神経のスイッチが押されてしまった状態だったりします。

自律神経のバランスが崩れると暮らしに支障をきたしてしまうことも・・・

優しくリズムよく触れられるタッチングケアは、脳がリラックス状態に導くことで、副交感神経が優位になる様に体に働きかけます。

リズムをもって触れる事で、心を安定させ体の調子を整える『セロトニン』『オキシトシン』の分泌を促してくれます。

『セロトニン』

セロトニンは、脳内の神経伝達物質での一つです。

セロトニンがきちんと分泌されていると落ち着きや心地良さ、満足感などが感じることができます。

反対にセロトニンが不足してしまうと、精神のバランスが崩れてしまい、イライラしやすくなったり、気持ちが落ち込みやすくなったり、暴力的になったりしてしまいます。セロトニンはストレスに対しての効能があり、自分の体内で自然に作りだすことが出来る特効薬なのです。セロトニンは貯蔵できませんので、定期的にタッチングケアを受ける事で、心身のバランスを整える事ができるのです。

『オキシトシン』

オキシトシンは脳の視床下部で産生されるホルモンです。

出産後に子宮を収縮させおっぱいがよく出る様に働くホルモンです。

このホルモンは優しく肌に触れる事でも分泌され、触れられている人だけでなく、触れている人にも分泌される事がわかりました。

お互いが幸せな気持ちにさせてくれるホルモンなので、別名『幸福ホルモン』とも呼ばれています。

幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンは、5分くらい触れられることで分泌が始まり、触れるのをやめても10分くらいは分泌されているそうです。

この触れるケア、施術者の心がこもってなければ台無しなんですよ!

人は肌と肌のふれあいや相手の顔が見えるコミュニケーションによってセロトニン活性を行います。

利用者様との日常会話も楽しみながら施術をさせて頂き、笑顔が見れたら最高です。

肌から伝わる相手の気持ちは、言葉を介さないコミュニケーションの大切さを教えてくれます。

たかが足のケアと思いますが、『触れるケアの作用の奥深さ』に私は感動したんですよね。

今後も感染対策をしっかりしながら、利用者様の健康増進の為のフットケアを頑張って施術させて頂きますね!!